日本農業新聞に断熱パネル「スタイロウォール」が掲載されました
スタイロ加工株式会社の断熱パネル「スタイロウォール」が日本農業新聞に掲載されました。
【記事抜粋】
コストを減らし清潔に
暑い夏でも農業用施設の中を低音に保つには冷房設備だけでなく断熱性能の高い資材選びも鍵になる。
建築資材メーカーのスタイロ加工が手掛ける断熱パネル「スタイロウォール」は、断熱性のあるポリスチレンフォームを2枚の鉄板で挟み、高断熱と高強度を両立したのが、特徴だ。
きのこ栽培施設や畜舎で導入が広がってきている。
長さ12m対応可能
長野県安曇野市でエノキタケを年間4000t生産するえのきボーヤは、2016年の施設改築に合わせてスタイロウォールを取り入れた。
用いたのは施設内の仕切り。これまでは一般的なパネルで施設の中を区切って栽培室を作っていたが、現在、外気を隔ててるのは厚さ5cmのスタイロウォールだけだ。
省エネタイプの冷房設備や換気時の熱交換システムなどの機材との相乗効果で、電気代は3割ほど安くなった。宮沢高一社長は「エノキタケの適温は5度で、真夏でも24時間、その温度を保てないといけない。冷房のランニングコストを抑えるには外壁の断熱効果も重要だ」と話す。
工期の短さもメリット
改築した施設の建築面積は3391㎡で、菌床を入れた栽培瓶を棚に高く積み上げて育てるため、天井までの高さは8mある。
従来のパネルでは、縦に2枚以上をつなげなければならなかった。スタイロウォールは長さ12mまで対応でき、一枚を立てるだけで良い。「パネルを立てる工事が1ヶ月ほど早かった」と宮沢社長は振り返る。
ネズミ・虫害を防ぐ
従来は断熱の為に壁の内側にウレタンフォームを吹き付ける工法が一般的だったが、壁そのものが高い断熱性を得た事で吹き付けの人件費と工期が省ける。
宮沢社長は、「総合的にみて従来工法よりも2割ほど建築費用を抑える事ができた」とみる。
吹き付けウレタンフォームの課題も解決できた。これまでは施設内を高圧洗浄機で清掃する際に劣化したウレタンフォームが散らばり、異物混入の恐れがあった。スタイロウォールは、ガルバリウム鋼板を表面材にしているため、飛び散る事がない。
芯材を食事するネズミは鋼板に阻まれる。気密性の高さは昆虫の侵入防止にも役たっている。
2019年6月25日 日本農業新聞