建設通信新聞にタイカダンパネル・スーパータイカダンが掲載されました

スタイロ加工株式会社の耐火断熱間仕切り「タイカダンパネル」「スーパータイカダン」が建設通信新聞に掲載されました。

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【記事抜粋】

女性がより活躍、働きやすい職場空間に――。物流施設に特化した不動産のワンストップソリーュションを提供するシーアールイー(CRE)は、さいたま市で開発中の「ロジスクエア浦和美園」のメインコンセプトに「就業環境の改善」を据え、「従来の倉庫のイメージを覆し、職場空間が好きになることで離職率を減らし、より長く働きたいと思えるような就業環境を提供する」(CRE)。倉庫内のすべての防火区画壁に、高級感があり意匠性も高い明正工業グループ(東京都新宿区、永上修一社長)の耐火断熱間仕切り「タイカダンパネル」を全面採用し、物流施設の空間の魅力を高め、差別化するという。

CREの施設管理面積は、400万平方メートルを超え、国内トップクラスにある。長期的に約1000万平方メートルの管理面積を目指し、開発事業を伸ばしている。

「テナント企業から『パートやアルバイトを含む従業員の確保が難しくなってきている』と聞く中で、物流施設をいかに魅力的な空間にするか、働き手が高揚するような施設を意識している」(柴田善弘開発事業本部CM企画部長)という。例えば、「従来、ともすれば殺風景だった物流施設の内部をポップなサインデザインなどで魅力的にし、フロアごとに色味を工夫したり、照明デザイナーを起用するなど働きやすい照明の選定まで踏み込んでいる」(柴田部長)。

現在、さいたま市で開発を進めているマルチテナント型の物流施設「ロジスクエア浦和美園」(4階建て延べ5万2313平方メートル)は、「外観・エントランスなどのデザイン性向上や休憩スペースの設置だけでなく、実際に業務に従事することになる倉庫の中の就業環境改善をメインコンセプトに据えた」(柴田部長)。防火区画の間仕切りは、明正工業が販売、同グループ企業のスタイロ加工が製造する耐火断熱間仕切り「タイカダンパネル」シリーズを全面採用した。設計、施工とも錢高組。2017年4月の竣工を目指している。

「タイカダンパネル」シリーズは、従前のALC(軽量気泡コンクリート)やボード貼りに代わる間仕切りパネルで、表面に鋼板を施し、耐火性や断熱性に加え、耐震性も備えている。70万平方メートルを超える実績がある。上位商品の「スーパータイカダン」は、高さ8メートルまで1平方メートル当たり2500ニュートン(N)以上の等分布荷重があり、倉庫業法に対応する。
「鋼板製のパネル仕上げによる倉庫内の美観向上と合わせて、CREのコンセプトに合致した就業環境の改善効果を期待している」「従来のALCのような粉落ちやはがれがなく、地震耐力にも優れている」(柴田部長)。

また、「冷蔵冷凍倉庫の間仕切り壁として使用することもでき、タイカダンパネルを新築当初から設置することで、入居テナントが冷蔵冷凍設備を導入する際のイニシャルコストも減る。外壁のサンドイッチパネルとともに、冷暖房の熱負荷低減にもつながる」(柴田部長)。
今回の浦和美園は、全体で約1万2000平方メートルの耐火断熱間仕切りのうち、4分の1にスーパータイカダンを採用している。「これまで、部分採用はあるが、防火区画の耐火間仕切りにタイカダンシリーズが全面採用されるのは初めて」(明正工業)。

取り付け工事には、施工精度と安全性を高め、工程を短縮し、コストを削減する作業支援ロボット「i―OCT」で施工を省力化、「現在、2―3階の間仕切り壁を施工中で、全体の3分の1の施工を終えている」(明正工業)。

17日には橋本岳厚生労働副大臣が現場を視察した。

明正工業の永上社長は、「物流施設や食品工場のほか、一般的な工場の階高の高い耐火間仕切りやALCにかわる耐震性を求めるお客さまからの採用が増えている」「職場環境が快適になり、施設の付加価値も高まる」と話している。

CREは、「浦和美園を始め、合わせて3件に明正工業の『タイカダン』シリーズの採用を決めている」ほか、「今後もALCなどに代えて、積極的に採用していく」(柴田部長)という。

 

2016年10月20日 建設通信新聞